| 朝のジュネーヴ、コルナヴァン駅にはまぶしい陽の光が差し込んでいました。 ジュネーヴ・コワントラン国際空港にある、レンタカーを借りる「Hertz(ハーツ)」の営業所に向うため、私たちはホームで列車の来るのを待っていました。ジュネーヴ市内にもハーツの営業所はあるみたいですが、日本からだと正確にどこにあるのか分からなかったので(住所は分かりますが…)、空港使用料が掛かりますが、空港から借りる事にしました。いよいよ、今日からドライヴ旅行の始まりです。今日はとても天気が良く、宿泊したホテルのベランダから朝焼けに浮かぶモンブランを見ることが出来た程でした。 |
| 8:31発の列車で眩しい朝日の中を走り、列車が地下に入って行くとコルナヴァン駅から約5分の空港駅に到着。一昨日の夜、ローマから到着した時にハーツのカウンターの場所を確認しておいたので、すんなり予約していた9時の5分前に受け付けカウンターまで来れました(空港駅で、出る方向を間違ってしまいましたが…)。必要書類を見せ、手続きも何の問題も無く終わりキーを受け取りました。 「今日はどちらまで?」 受付をしてくれた若い黒人のお兄さんが訪ねました。 「シャモニです。」と答えると 「空港からの道順を教えますから、ちょっと待ってください。」 な、なんて親切なんだ!頭の中では半分、分かってるからいいのに…と思っていたのですが、これが後ですごく助かりました。カウンターの右端にモニターがあり、お兄さんはその画面をATMを操作するようにポンポン押し、シャモニまでの道順をプリント・アウトしてくれました。それは英語で書かれていましたが、かなり詳しくて、翻訳するとこんな感じです。 「地下駐車場内の“SORTIE”のサインにしたがって、レンタカー専用出口でチケットを取り、2階層上がってメイン駐車場の出口まで行き、“TICKET”のマークのついたスリットにチケットを入れてください」 ものすごく親切な説明です。これで駐車場から出る方法は分かりました。その後は、“FRANCE”のサインに従え、1k400m真っ直ぐ走り信号を左、右に寄り200m先の高速の入口へ…と、至れり尽せりの説明です。これが日本語だったらもっと分かりやすいのに…と思うのはわがままでしょうか? |
| 空港の地下2階にハーツの駐車場はありました。カウンターで聞いた私の番号は23番。そこへ行ってみると思っていたのとまるで違う車がありました。シルバーの「オペル
ZAFIRA 1.8 16V」初めて見る車です。私は2リッタークラスのセダンを借りたつもりだったのですが、これは今、日本で流行りのミニバン…背の高いステーション・ワゴンみたいな車です。 「まあ、いっか…」とにかく、私たちは荷物をトランクに積み込みました。左ハンドルの運転席に座り、エンジンを始動。久しぶりの右側通行は大丈夫でしょうか?緊張してきました。駐車場の車は通路から斜めに頭から駐車している形で停まっていましたので、バックで出なければなりませんでした。スイスでは(ヨーロッパは何処もそうだと思いますが)車は頭から突っ込んでとめるほうが一般的のようです。 しかし、いざバックにギアを入れようとシフト・ノブを動かしても「R」の位置に入りません。おかしいぞ…。押しながら、引きながら、一旦反対側へ動かしてからと、いろいろ試してみましたが、どうしても「R]に入りません。エンジンを切り、こいつは困った…と思っていると、私の前の車に乗り込もうとしている40歳代くらいの紳士がいたので、声をかけました。 「すみません、バックに入れられないんで、入れ方を教えてもらえませんか?」 「ああ、ブレーキを踏みながら入れるんだよ。」 「それでも入らないんです。」 そう言うと紳士は私の借りた車まで来て見てくれました。なんだか情けない。何年、車の運転してんだ?と言われそうです。 「なんだ、マニュアル車か。オートマチックと勘違いしていたよ。…おや?」 紳士も分からない様子でしたが、すぐに入れ方を見つけてくれました。 「こうすればいいんだよ、安全設計なんだ。」 紳士が操作するのを見ると、シフト・ノブのすぐ下に筒状のリングのようなスイッチがあり、それを引き上げながらバックに入れるのです。 「ありがとうございます。助かりました。」 「やあ、いいんだよ。じゃ、気をつけて。」紳士は黒いリッターカーに乗って去って行きました。 ようやくスタートです。出発するのに約15分もかかるなんて思いもしませんでした。 |
| プリント・アウトしてもらったシャモニまでの道順の用紙は、この後、大いに役立ちました。もし、あの紙が無かったら、かなりジュネーヴ市内で迷っていたかもしれません。頭の中で「右、右…」と常に思ってないと、つい左斜線に飛び込んでしまうかもしれない。空港の駐車場を出ると大きな道で、他の車がたくさん走っていて、そんな心配は要りませんでしたが…。 道路の各車線の上には大きな案内表示板があり、その指示する車線を走っていれば間違い無く走れます。それにしてものどが渇く…、かなり緊張しているようです。 しばらく走るとパスポート・コントロールがありました。国境に来たようです。しかし、誰もいなかったので、そのまま通過しました。フランスの高速道路は本当にすいています。全然、危険を感じません。日本の高速は、いつも戦争のようですが…。 右手にジュネーヴからもよく見えていたサレーヴ山が迫って来ました。まぶしい太陽光線の中を、サレーヴ山の麓を走る高速「E40」を140km/hで楽々巡航です。近くで見ると、サレーヴ山は思ったよりも大きい山で結構迫力があります。サレーヴ山を通り過ぎたあたりで、高速道路は「E21B」に入ります。ジャンクションになっていて、左へ行けばジュネーヴに戻り、ハーツでもらった道順の指示どおり、右の「モンブラン・トンネル」方面へ行きました。「E21B」に入ってから約5kmのところで高速道路の料金所がありました。 「しまった!フランス・フランを持ってない。」 両替をするのを忘れていました。どうしようか…。まあ、どうにかなるだろうと思いながら空いている料金所へ。フランス・フランのトラベラーズ・チェックを持っているので、それでいけるかも知れないなどと考えながら料金所に来ると、お兄さんにあっさりT/Cはダメだといわれました。料金はたったの10フラン(約160円)。 おお、マジでどうしよう…と思っていると、お兄さんが 「カード、持ってないの?」 「え?カード?」 なんとクレジット・カードが使えます。たったの10フランでカードが使えるとは!驚きです。 |
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